剛体(ごうたい、)とは、
力の作用の下で
変形しない
物体のことである。 物体を
質点の集まり(質点系)と考えたとき、質点の相対位置が
変化しない系として表すことができる。 剛体は物体を理想化した
モデルであり、現実の物体には完全な意味での剛体は存在せず、どんな物体でも力を加えられれば少なからず変形する。 しかし、大きな力を加えなければ、多くの
固体や結晶体は変形を無視することができて剛体として扱うことができる。 剛体は、変形を考えないことから、その運動のみが扱われる。剛体の運動を扱う
動力学は
剛体の力学()と呼ばれる。大きさを無視した質点の力学とは異なり、大きさをもつ剛体の力学は姿勢の変化(転向)が考えられる。
こまの回転運動などは剛体の力学で扱われるテーマの一つである。