アナログ計算機(
analog/analogue computer/calculator)は、長さ、トルク(力)、電流・電圧などの
物理量により実数値を表現し、そういった物理量を別の物理量に写像するように物理現象を組み合わせて演算を実現して、問題を解くために使用される
計算機である。用途が固定された完全な専用計算機も多いが、たとえば対象を連立方程式や微分方程式にモデル化しその方程式を解く、というようなある程度の汎用性のある計算機もある。入力値と出力値にアナログ値を用いる。そのため計算結果の精度に対して計算を実現する装置の精度による制約が掛かる(これを
ダイナミックレンジという)。一般に計算が高速で精度は低く、
リアルタイム性を最優先するシステムに適する。例として
計算尺はアナログ計算機(器)だが、
そろばんはディジタル計算機(器)である。ディジタル計算機については
コンピュータの項などを参照のこと。